
エンジニア・コーダーに外注することになったけど、具体的には何を指示すればいいかな?
本記事ではこんな疑問にお答えします。
外注の際には事前の指示内容が最も重要です。明確な指示が出せないと追加見積もりやコミュニケーションミスによる品質の低下の可能性が十分にあります。
良い制作物を一緒に作っていくためにも外注の際のポイントを抑えておきましょう。
目次
エンジニア・コーダーに外注する際に指示すること
- 対応ブラウザ・デバイスの範囲
- ブレークポイントの定義
- 仕様の定義(仕様書)
- ディレクトリ名
- 使用言語・ツールなど
- モジュール(共通パーツ)の有無または作成依頼
- JS・CSSアニメーションの実装有無
- 品質最適化(ファイル圧縮等)の有無
上記をそれぞれ解説します。
対応ブラウザ・デバイスの範囲
マストで決めておかなきゃいけない項目です。対応ブラウザ・確認デバイスを明確に指示しておかないと「ここまで対応してくれていると思ったのに…」ということになりかねません 。
【対応ブラウザの例】
- Chrome最新版
- FireFox最新版
- Microsoft Edge最新版
- IE11
【確認デバイス(OS)の例】
- macOs Big Sur(最新版)
- iPhone(ios15)
- iPad(iPadOS15)
- Android12(機種不問)
ブレークポイントの定義
主にコーダーへの指示ですが、ブレークポイントを明確に定義しておかないと思ってた品質にならないことがあります。
たとえば、SPサイズなら〜767px以下とするのか、〜550pxまでとするのかなど。
ブレークポイントの定義は人によってバラバラだったりするので、最初に明確に決めておき品質のブレを防ぎましょう。
仕様の定義(仕様書)
当たり前すぎるかもですが、仕様書は必ず共有しておきたいところです。一般的なWebサイトならそこまで細かい仕様は必要ありませんが、Webアプリケーションはもちろん、会員制サイトやポータルサイトを作るなら仕様書は絶対用意しておきましょう。
たまに、仕様が固まっていない中でデザインが先行し、「よく考えたらこの仕様は無理」ということがあります。
また、あとからこの機能追加したい・変更したいなどもあり、エンジニアにとって一番つらたんなパターンです。そうならないためにも仕様は必ず事前に固めておきましょう。
ディレクトリ名
ディレクトリ名はページの内容によって制作側が勝手に決めることもあります。(うちだけかな…)
ですがそれはトラブルに繋がることも少なくありません。たとえば「後から変更したい」となった場合は、大規模サイトの場合大きな改修につながる可能性もあります。
そういった事にならないためにも、ディレクトリ名はあらかじめ決めてあげるべきでしょう。
使用言語(フレームワーク)・ツールなど
こちらも当たり前ですがきっちりと抑えておきたいところです。たとえば数名のエンジニア・コーダーに外注する場合は、それぞれに使用できる言語やツールが異なります。
言語は当たり前ですが、使用ツールにばらつきがあったりすると管理する側も大変です。
モジュール(共通パーツ)の有無または作成依頼
こちらも数名に外注する際にはきっちりと定義しておきたいところです。各ページ共通で使用するパーツは、モジュール化してどこでも同じスタイルで使い回せるようにするほうが効率的ですし、サイトの統一感も出ます。
- 自社で事前にモジュール化しておき、使ってもらうよう依頼する
- ベースコーディング(ヘッダー・フッターなどのベースだけコーディング)依頼時に併せて共通パーツを洗い出しモジュール化を依頼する
経験談ですが、マジでモジュール化は事前に決めておいたほうがいい。。開発効率が爆裂に悪くなります。
JS・CSSアニメーションの実装有無
つづいて、JSやCSSアニメーションの実装有無についても共有しておきたいところです。ボタンホバー時のアニメーションやデザイン、アコーディオン、スリックの実装などなど。
どんなアニメーションにするかを事前に伝えるのはやや難しいですが、そうしたときは参考サイトを見せるなどしてあげるといいですね。
品質最適化(ファイル圧縮等)の有無
曖昧になりがちな品質最適化のポイントにも共有しておきましょう。たとえば画像の圧縮やCSSファイルの最適化など。
このあたりはエンジニアによって当たり前の基準が様々です。「最適化は当たり前でしょ」と思っていても、人によっては「それは追加で見積もりまっせ」というエンジニアもいます。
そのため最初に品質最適化の有無を決めておきましょう。
【まとめ】事前に決めるべきことは決めて開発を効率的に
というわけで、エンジニア・コーダーに外注する際に決めておきたいことを紹介しました。
ディレクターが事前に依頼したいことを明確に決めておくことはプロジェクトを円滑にすすめる上で最も重要です。当たり前の事かもしれませんが、業務が多忙だったりするとなかなかきちんと依頼できないこともあると思います。
毎回何を伝えるのかを明確にしておけば指示の抜け漏れも減らせるはずですので、是非今回のを参考にしてみてはいかがでしょうかっ!
それではっ!