こんにちは、づみです。普段はWeb制作会社のWebディレクターとして活動しています。
サイト制作において、デザインを外注したりコーディングを外注することはよくあると思います。外注は内省でやるのと違い、いくつか注意点があります。
そこで今回はWebサイト制作で外注化する際に抑えておきたいポイントを3つ紹介します。
ポイントを抑えて、プロジェクトを円滑に進められるWebディレクターを目指しましょう。
目次
Webサイト制作を外注化する際のポイント
- 担当範囲を明確にする
- 常に進捗がわかる体制を整える
- 外注先とのコミュニケーションを密に取る
それぞれ解説していきます。
担当範囲を明確にする
当たり前のようでなかなかできていないのが担当範囲を明確にすることです。
ここでいう担当範囲を明確にするとは、たとえば、「10ページ中8ページを外注先Aに依頼する」など大枠の話ではありません。詳細度の高いことまで担当範囲を明確にするということです。
詳細度の高いことの例として、コーディングの場合を考えてみます。
たとえば、下記のような点が挙げられます。
- 共通モジュール(ヘッダー、フッター、CTA)のコーディングは誰がするのか
- 共通化パーツ(共通スタイル)のコーディングは誰がするのか
- プロジェクトファイルの準備は誰がするのか
- Gitはどのように管理するのか、マージの担当は誰が行うのか
と、このように決めることがらはコーディング一つとってもいくつもあります。いつでも発注先が用意するということはありません。「ベースコーディングからまるっとおまかせしたい」ということは往々にしてあります。
以下に担当範囲を明確にするためのドキュメント例を用意しました。このような資料を事前に用意しておくと外注先に親切です。
〇〇プロジェクト 発注シート
【プロジェクト概要】
ズミズミ株式会社のコーポレートサイト制作
【ご依頼内容】
- 10ページ分のコーディング(各ページ内容は管理票参照)
- バグ検証等
【納期】
4/15 (コーディングデータ渡し)
【担当範囲】
- プロジェクトファイル・開発環境の準備
- TOPページコーディング※SP含む
共通モジュール(ヘッダー、フッター、CTA)※SP含む - 共通パーツのスタイリング(パンくずリスト、ボタン、下層ページMV)※別途資料共有
- 別途共有進捗管理表記載のページコーディング
【使用ツール・技術等】
- EJS
- Gulp
- Sass(Dart Sass)
- Git
※内容は適宜変更ください。
常に進捗がわかる体制を整える
外注先のためにも自社のためにも進捗管理表の作成はマストで行っておくべきです。プロジェクトの全体像がお互いにわかるほうが安心してプロジェクトを進められます。
進捗管理表のテンプレを下記に用意しましたのでカスタマイズしてお使いください..
外注先とのコミュニケーションを密に取る
月並みですが、外注先とのコミュニケーションを密に取ることはやはり重要だといえます。たとえば、定期的に打ち合わせの機会を設けて、外注先からの要望を吸い上げたり、進捗状況をお互いに共有する、などですね。
NGなパターンはしつこく進捗状況を聞いたりムダなコミュニケーションを挟むこと。急な電話なども基本やめるべきです。
【まとめ】外注化してうまく成功させられるかはWebディレクター次第
というわけで、サイト制作で外注化する際のポイントを3つ紹介しました。
- 担当範囲を明確にする
- 常に進捗がわかる体制を整える
- 外注先とのコミュニケーションを密に取る
外注してプロジェクトが円滑に進められるかはWebディレクターの腕次第です。また事前準備にすべてがかかっているので、ぜひ頑張りたいところです。
今回紹介した3つを意識して取り組んでみてはいかがでしょうか。
それではっ!