WebディレクターがやってはいけないテキストコミニュケーションのNG事例

どうも、よしづみです。Webディレクターとして4年活動しています。
今回は、Webディレクターとして避けるべきテキストコミュニケーションのNG事例を、実際のエピソードを交えてご紹介します。
Webディレクターは、クライアントや社内とのやり取りでテキストコミュニケーションが欠かせないため、言葉選びには常に注意が必要です。
今回はそんなWebディレクターがやってはいけないテキストコミュニケーションをまとめてみました。
大前提:テキストコミュニケーションは普段よりも気を使う必要がある
実際に対面で話す場合、表情や声のトーンでニュアンスが伝わりやすいですが、テキストではその分、細心の注意が必要です。
- 顔が見えないため、誤解を生む可能性がある
- 曖昧な表現は相手に不安を与える
- 感情の起伏が読み取りにくい
だからこそ、テキストコミュニケーションは普段よりも気を使う必要があると考えます
では、どういったテキストコミュニケーションがNGなのか、自分の事例も踏まえて紹介します。
その① 安易なスタンプ返し
Slack、Teams、ChatWorkなど仕事で使うチャットツールにはリアクション(スタンプ)機能があり、テキストを打たずとも反応できるので大変便利です。
しかし、便利だからといって安易にスタンプで返すことは悪手。スタンプは軽々しさも感じられてしまう一つの要因だからです。
具体的なエピソード
前職に勤めていたときこんな事がありました。
チーム内のエンジニアの方がディレクターに対して苦言を呈していたことがありました。というのも、同じことを何回も言っているのにディレクターが直してくれない、エンジニアの負担が大きくなる一方だったからです。
そこで、エンジニアの方がチームチャット上でディレクターに対して、周りへの注意喚起も込めてある程度の長文でメッセージを送りました。
どんなふうに返すのかな?と見守っていたら。ディレクターが返したのは「🙆♂️」のリアクションのみでした。
さすがにこれはアウト。例えるなら、LINEでパートナーに長文で不満を送りつけたらスタンプだけが返ってきた、みたいな感じです。
上記の例は、さすがにオーバーすぎるかもしれませんが、小さな場面でこうしたケースはよくあります。
スタンプは便利な一方で、その軽々しさには気を付ける必要があります。特にディレクターは社内で信頼を得ることはプロジェクトを円滑に進めるうえで重要なことです。
相手の立場に立ってみて、具体的な言葉を交わしたコミュニケーションを意識したいものです。
その② 読みづらい文章
ダメな例
○×会社の〇〇です。
〇〇の件で打ち合わせしたいのですが、どこか候補日ありますでしょうか?ご連絡いただけるとありがたいです。
こんな例は最悪ですね。
1.丸投げ
自分がやりたいというのなら候補日を提示しろって話です。考えることを放棄しているような印象も受けますし、丸投げされると1つ無駄なラリーが増えます
2.何についての打ち合わせなのか
その打ち合わせで何を話すのかがある程度わかっていれば、準備できる資料もあるかもしれません。打ち合わせをする時点でなにかしら話す内容はあるということなので、簡単なアジェンダは伝えられるはずです。
3.打ち合わせの方法や参加者がわからない
オンラインなのかリアルでの打ち合わせなのか、誰が参加する必要があるのかもよくわかりません
Goodな例
○×会社の〇〇です。
〇〇の件で打ち合わせをさせていただきたいと思います。つきましては以下候補日にてご都合の良い日程ございますでしょうか?
【候補日】
5月10日(月)午後2時~
5月11日(火)午前10時~
5月12日(水)午後1時~
【お打ち合わせ内容】
・プロジェクトの現状ステータスについて
・今後の進め方
・プロジェクト体制・仕様についての確認
このように候補日の提示、打ち合わせ内容まで含めて記載するとさっきよりずっとわかりやすいはずです。
このようなメールの文章に関わらず、【】や箇条書きを使って文章のレイアウトを整えてあげると見やすく、読みやすい文章になります。
とにかく要点を伝えるべし
その③ 返事を返さない
もはや語るまでもなさそう。
返事は返しましょう。
返事をしないケースは、後々のトラブルの元になります。
例えば、制作の相談を受け見積もりを提出した後、何の連絡もない場合、今後の進行について相手は「保留中」「予算の問題」「メールを見逃した」など様々な不安を抱く可能性があります。こうしたパターンをぼくは何度も経験してきました。
そのため、たとえ簡単な確認であっても、必ず返信を返すよう心がけることが大切です。
その④ カジュアルな文章を多用しすぎている
割と陥りがちなのが、カジュアルな文章を多用しすぎているコミュニケーションです。「!」や「…」などの表現は、相手に感情を伝えやすい一方でカジュアルすぎる印象も受けます。
なので、カジュアルな文章を入れる場合は、相手との関係性を考慮する必要があります。
たとえば新規のクライアントとのメールのやり取りで、以下のような文章がきたらどう思いますか?
〇〇さま
お疲れ様です!!!この間はお打ち合わせありがとうございました!
先日話した件で進めていけたらと思っています!
結構ボリューム感はありますが…(笑)
引き続き何卒よろしくお願いいたします!
ちょっとカジュアルすぎますが…。ビックリマークが多いと幼稚な印象を受けますし、「…」を多用すると、あいまいな発言にも聞こえます。友達ではないので、(笑)は基本使わないほうが良いかと思います
これも関係性によってはありなこともあるでしょう。しかしどのような関係性であれ、仕事での付き合い上このような文章は適切でないとぼくは感じます。
コラム:見下されるような言動は避けたほうがいい
言い方が正しくないかもしれませんが、基本的に「見下される」ことはよくないと思っています。ディレクターは仕事をしていくうえで線引きをきちんと決めることが大事です。クライアントにへりくだって何でもハイハイ言っていると、疲弊するのはチームです。その線引きを守るためにも、プロとしての威厳を見せることが大事なのではと思ったりもします。なので見下されるような言動は避けたほうがよいなと。
まとめ
というわけで、WebディレクターのテキストコミュニケーションにおけるNG事例を紹介してきました。最もやり取りするディレクターだからこそ、テキストコミュニケーションには気を配るべきです。
日々のメールやチャットでのコミュニケーションでの文章を今一度見直してみてはいかがでしょうか。
というわけで、終わりです